オタク、聞いておくれよ
家庭教師ヒットマンREBORN! the STAGE略してリボステVARIA編Ⅰであった悲しき思い出をふと思い出した。
観劇に不慣れなオタクのみんなさん、マナーについて聞いておくれよ。
わたしは先祖代々家庭教師ヒットマンREBORN!村に住む根っからどころかDNAからのリボーンオタクであると同時に、舞台観劇大好きマンという第二のペルソナを持ってるわけなんだけれども、実は今まで2.5舞台はリボステ含め三回しか観劇に行ったことがない。
初めて行ったときは信者を務めている某役者さまの接地面を見るのに必死だったし、リボステ初演はクッソ興奮しててたけぴっぴっぴの脚が長かったこと以外何一つ覚えていないが、ヴァIは村の外で開かれる祭りの空気に多少慣れて冷静だったからか、なかなかにヒエ〜と思う場面があった。
その話をする。
最初に言っておくが、観劇にも映画やライブやスポーツ観戦みたいにルール・マナーが存在する。
これは当然のこととして、初めて演劇を観に来た人や復帰した人がそれを把握しきれていなかったり忘れていたりすることを責める気は全くない。
たぶん初めて生で舞台を観たときはわたしも何かしらやらかした気がする。
ぶっちゃけそれは仕方がないと思う。
逆に言えばなるべく早い段階でしくじり先生のうちの誰かが「それはあかんやつ」と教えてあげなくてはならないと思うし、わたしもリボーン村を間借りしてハッピーオタクライフを送らせてもらってる身としてしくじり教育実習生くらいにはなりたいと思う。
わたしは 「観劇のいろはを教えたる!」と言えるほどカーストの高い人間ではないけれども、早期発見・早期治療は大事だってCMで言ってたし。
じゃあ実際ヴァI現地で何があったのかと言えば、概ね以下の通りである。
- 観劇中の前かがみ問題
- 座席移動問題
- 劇場内での写真撮影問題
もしかしたらもっとあかん現場を目撃したフレンズがいるかもしれないけれども、わたくしが現地でヒョエ〜となったのはこんな感じ。
1なんかは観劇界隈で紀元前から言われてるやつですね。よくあるやつ。
では1から順番に何があかんのか説明してみようと思う。が、既に述べた通り、1に関して言えばしょっちゅう論争が繰り広げられている話題なので、Twitterとかで検索かけたらわたしなんかよりもわかりやすい解説がごろごろ出てくると思う。
ぜひそっちもチェックしてみてほしい。
1.観劇中の前かがみ問題について
何があかんのか端的に言うと、前かがみ(座席の背もたれから背中・頭部を離した状態)になることで、後ろに座っている人の視界が遮られる、つまり後ろに座ってる人の視界に死角ができるからあかんぞ、ということ。
映画館を想定して考えてみると「前かがみだろうと沈み込んでいようと問題なく見えるやんけ」と言われがちだけれども、そもそも映画館と劇場では座席の傾斜や段差の高さが違う。舞台(スクリーン)の高さが違う。
あとこれは特に劇場によりけりだと思うが、全く傾斜が付いていない座席もある。そういう場所で前かがみになんかなられた日にはもーさいあく。
友達と観劇に行って奇跡的に前後席になったら試してみるといいと思うのだけれど、背もたれと背中の隙間に数センチ間があくだけで神がかり的に良いところが見えない。
それに、前の人が前かがみなばっかりに見えないところがあるって結構ストレス。
そんなストレスを抱えたまま過ごす2時間は果たして最高か? という話である。
前かがみになる方からしたら視界が開けるとか推しの顔がよく見えるとか色々あるのかもしれないが、そもそも劇場の座席は楽な体制で観劇ができますようにとかみんな平等にいいお芝居が楽しめますようにとか、そういう椅子メーカーさんの想いが込められているのだ。無下にしていいはずがない。
というか、わたしたちが一枚6,000円とか8,000円とか12,000円とかで買っているのは、あくまでも[背中・頭部を背もたれに着け正しい姿勢で着席した場合に使用する空間及びそこから見える景色]のみであって、前かがみになっている時点で後ろの席の人が高い金を払って買った領域を侵しているんじゃないかと思う。
まあ共感するか暴論と思うかはどうでもいいにしても、大抵の場合は演目が始まる前の諸注意で「背もたれに背中を付けてご観劇ください」というアナウンスがかかる。
劇場からのアナウンスは聞こう。そして守ろう。
ヴァIのときは前かがみどころか「背伸びしてもいいですか?」と前の座席の方に確認されたのだけれども、いいわけがないゾ。
流石に観劇はじめましての方なんだろうと思ってやんわりお断りしたけれど、いいわけがないぞ。
前の座席の人が前かがみなわけでも背伸びしてるわけでもなんでもなく単純に身長の半分以上座高みたいなバグってるやつ(ワイ)だった場合はもうあきらめるしかない(気を付けてはいます)(ごめん)。
その点桟敷席(ライビュ)は神だ。
舞台演劇界隈には、「毎日が誰かの初日で千秋楽」という至言がある。
後ろの人に迷惑をかける可能性がある以上はきちんと背もたれを使って着席するのがベストだ。
だって、前の人も後ろの人も右の人も左の人もみんなタダでそこに座っているわけじゃないんだから。
2.座席移動問題
正直これは何で許されると思ったのかわかんない。
当然のことながら、普通にだめだゾ。
たしかに隣の座席は開演しても空いてたし、結局終演まで誰も座ることはなかったわけだけれども、そもそもその座席分の金を払っていない者に座す権利はない。
元々の自分の席に荷物を置いて二席陣取ってたわけじゃないんだからよくない? ということを言われそうだけれども、そんなん許したらイス争奪戦になっちゃうやろがい。
公式様が全席指定やでって言うからみんな席ガチャ爆死してもちゃんと爆死地に座っているのだ。置かれた場所で咲きなさいって渡辺和子さんも言ってたぞ。
小劇場だと自由席の場合がほとんどだから完全早い者勝ちなんですけど、2.5で自由席はほぼ間違いなく絶対にあり得ないですから迷う必要はありません。
握りしめたチケットに印字された番号に向かって歩き、ケツを置いて開演したら終演までお世話になればいいだけなのだから。
リピートアフターミー。全席指定。
※指定された座席に何か問題があった場合はこの限りではない。お近くのスタッフさんに問い合わせよう。
3.劇場内での写真撮影問題
終演後の舞台上を撮影している人、またツイッターにどう考えても公式ではなく個人が撮影した舞台上の写真がアップされている(同一人物によるものであるかは不明)を目撃してしまったが、これに関しては申し訳ないがリボステの規定を失念してしまったので「撮影禁止だったはず」という体で語る。
リボステの規定を失念してしまった、とはどういうことかといえば、劇場内での写真撮影に関しては劇団などの団体や演目等によって 撮影オッケー という場合もあるので一概にメッとは言えないということだ。でも大抵ダメ。
ダメな理由は様々で、演出上の都合でネタバレになるからダメという場合もあれば、そもそも劇場側が禁止している場合もあるだろう。で、どちらかといえば後者の理由だった場合が一番あかん。
わたしたち客側が勝手に撮影してSNSにアップしたのが劇場側に見つかった場合、上演した劇団や団体、制作側が もう出禁 とか言われかねないからだ。
本当にそうなるかはわからんけれども、今回で言えばリボステはもウチでは上演しないでね、ということになるかもしれない。
そうなったら続編製作の可能性がめちゃくちゃ下がるだろう。だから客は迂闊な行動をとってはいけない。
もしかしたら上演前の諸注意で「撮影禁止ですよ」とは言っていなかったかもしれないが、言っていない=撮影オッケーという場合はたぶんない。
むしろ、撮影オッケーだった場合の方がめちゃくちゃ撮影オッケーアピールしてくれる。
「ここからは撮影してもいいですよ」とか「スマホ出して写真撮ってツイッターにあげてね」とか。
何故なら大変有力な宣伝になるから。
だから劇場内での撮影に関してはあからさまに撮影オッケーと言われた場合のみできる! という単純な認識でよい。
「撮影はご遠慮ください」と言われたらダメだし、何も言われなかったとしてもダメだ。
たとえ演者がハケたあとの舞台装置のみでもダメだ。
リボステではヴⅡから前説にキャストさんが登場し、注目を集めた上で丁寧に注意事項の説明をしてくださるようになったし、その時だけ写真撮影も許可してくださるようになった。
だから注意事項全然把握してないとか開演前終演後に無断で写真撮るとかそういうしくじりはよっぽど無くなるんじゃないかと思うが、ぶっちゃけ開演前の大事な時間に前説で出てこなきゃいけないなんて初演からⅠまでどんだけマナー悪かったのやと思わなくもない(ワイが勝手にそう思ってるだけで実際は全然そんなことないかもしらんけど)。
オタク、ちゃんとしよう。
観劇時の諸注意については場内がザワつきすぎてよう聞こえん、ということもあるかもしれない。
正直なところ観劇に慣れていない人こそちゃんと聞いてほしいし、(他人が強要する事でもないけれども)「知らなかった」で他人様に迷惑をかけないためにもちゃんと確認しよう! という心構えでいるべきだと思う。
特に2.5は出演キャストがお話してくれたりするわけだし。でもテンションブチ上がって何にも聞こえないのもわかる。
そんな我々オタクの為にインターネットは存在する。
インターネットは何でも教えてくれる。
劇場とか劇団ごとのローカルルールまでは網羅していないかもしれないが、観劇するうえでのルール・マナーも教えてくれる。
ちなみに何を観に行っても大体言われるのは以下の通り。
- 上演中はスマホの電源を切る。(マジで大事。頼む)
- 上演中はお静かに。(マジで頼む)
- 劇場内は飲食・喫煙禁止。(飲食はオッケーな場合もある。歌舞伎とか)
- 録音・撮影禁止。(撮影に関しては前述したとおり)
ついでにわたしが観劇していてやめたほうがええぞなどと思ったこと、参考までに以下。
- 髪型・服装(髪型は前かがみ問題同様、高い位置で結んだりしないでね)
- 遅刻しない(客席に誘導するためのライトとか、仕方ないけど気になる)
- 腹を満たしてから来る(シリアスなシーンで客の腹鳴りまくっててキツかった)
- 列中央席の場合は早めに来る(その方がお互い気を使わなくて済むかなと)
ちな
観劇終えてからすぐ感想をブチ撒けたい気持ちはよ〜〜〜〜〜〜くわかるがちょっと落ち着いてほしい。ツイッターTLにはまだ観劇を控えているオタクがごまんといるはずなのだ。初日観劇しないオタクは非国民だという勢力もいるかもしれないがそれは暴論だ。人には都合というものがある。円盤発売まで待ってくれとは言わないけれども、せめて、せめて大千秋楽の幕が下りるまでまってくれ。世界にはfusetterという便利なサイトを作ってくれた人がいるし、ブログもあるしラインもあるしノートもチラシの裏もある。せめて大千秋楽の幕が下りるまでは自衛しようがないところで堂々とネタバレを含む感想をブチ撒けるのは我慢してくれ。頼む。(一息)
以前(リボステの話じゃないですが)1st終わった瞬間に公式からGO!サインが出たのかと思うくらい一斉にTLが重大なネタバレを含む感想で埋め尽くされて最悪な気分になったことがある。
わたしはハート激狭ワンルームオタクなんでその件以降該当のシリーズは一切見るのやめたし正直その界隈自体もそこにいるオタクさんのことも苦手になった。
そこまで過敏な人間はそういないかもしれないけど、自分が愛してやまないコンテンツを嫌う人間を生むだけだから普通にやめたほうがいいし地方住みマンとしてもマジで頼む。伏す。頼む。
長々と書いてしまったけれども、要はせっかくチケット争奪戦に勝利したんだし、みんなで気持ちよく最高の祭りを楽しもうぜという事が言いたい。ルール・マナーはそのために存在する。
ヴァIのとき、リボーンなんて小学生の時にアニメを見ていたくらいで何ならほとんど覚えてもいないという友人が、好きな役者が出るから行くぜと言って現地に行き、円盤まで買ってくれた。
リボーン村に住まう者としてこれほど嬉しいことがあるか。推されてる役者様ありがとう。推す。と思ったが、観終わった友人から「前席の人が前かがみになっていて舞台中央が全く見えなかった」「カテコで推しが全然見えなかった」「わろた」と言われてシンプルに悲しかった。
舞台になったからには、劇場に集まるのはリボーンのオタクばかりではないと思う。
出演するキャストが好きな人もいるし、演出家が好きな人もいるだろうし、好きなスタッフさんを追っかけている人もいるかもしれない。でも全員リボーンを観る。
劇場で何を見てどういう体験をしたかが家庭教師ヒットマンREBORN!の評価にもなる。
わたしは昔からリボーン舞台化に断固反対派だったけれども、制作側はそんなわたしでもリボステ一生みるマンになるくらいのものを作ってくれた。
少なくともわたしはそう思ってる。
後は観る側の態度だと思う。
ヴァIIの申し込みが始まっている。
未来編が観たい。
だから客としてできることは徹底してやりたい。
未来編が観たい。未来編が観たい。未来編が観たい。
覚悟を炎に変えろ。オタク。
演劇は客も作品の一部だとよく言われるけれど、その通りだと思う。
感動的なシーンで客のスマホが鳴ったらその作品は誰にとっても失敗作になる。
シリアスなシーンで腹の虫が鳴る音が聞こえたとき、わたしはそこで「あーあ」と思った。
そういうアクシデントでキャストの演技も変わってくるかもしれないし、演出に支障が出るかもしれない。
どう思うかは人それぞれだけれども、そういう連鎖がある以上観る側も相応の心構えが必要なんじゃないかと思う。
ヴァII、誰にとっても最高の観劇体験にしたいな。
七日
2020.11.4追記
件の感染症が流行る中人生のハピネスを届けてくれる公式に協力できることはなんだろう?という姿勢でありたい。
県をまたいで劇場まで来なくてもいろんな回を観られるよう試行錯誤してくれてる公式のために見に行くオタクもそれなりの行動を取るゾ😠(暗示)
ド素人じゃけど考えたから参考にしてくれめんす
- 体調管理はしっかりする、無理して行かない
- いろんなところをむやみに触らない
- 劇場内では極力ギリギリ限界まで喋らない
- 会話は屋外でする
- 観劇中もマスクを外さない
- トレーディンググッズの交換は避ける
- グッズ購入はできるだけ通販で済ませる
- やむを得ず現地でグッズを購入する際は間隔を開けて列に並ぶ
観に行くオタクも舞台を創る一人だと思ってどうかどうか最大限協力する姿勢でいてください。
何よりもまず自分を守ることが回り回って頑張ってくださるキャストさんスタッフさん方を守ることになります。
感染者一人も出さずに大楽まで応援すんぞ~😡