元気なオタク

YESハッピーりぼおんオタク

未来編

 人生に虚無が訪れることがあるとすれば、8月15日がまさにそうだろう。本当ならお気に入りのシャツを着てスキップしながら劇場に向かうはずだった8月15日。家庭教師ヒットマンREBORN! the STAGEの大団円を現場で見届けるはずだった8月15日。観劇人生はじめての大千穐楽のチケットを、よりにもよってリボステで、よりにもよって最終章で獲得できたと喜んでいた数ヶ月前の私、世の中はきょむです。おげんきですか。

 そんなこんなで前編は無事劇場、後編はおうちでリボステとなった最終章。終わってみると、やっぱり後編が東京公演の再配信だったからか「最終章、終わっちったな〰」という感じでも「リボステ、終わっちったな〰」という感じでもなく、「新作発表なかったな〰」くらいの気持ちでいるのが不思議。リボステが無い世界に突入したという実感なんか微塵もなければ、次々世に放たれるキャストさんからの今までありがとうございましたコメントを見ては、なんで終わる気満々なんだろう……と思ったりする始末。

 

 思えばリボーンだけはぜってぇ舞台化するんじゃねぇ……という呪詛の塊からはじまったリボステライフ。待望の舞台化!😄という的はずれな謳い文句に当時は頭を抱えながらも、ニーコ姉さんが先頭走るならしゃーねえ、まあどんなもんか見せてもらおうじゃないのよとオラついた態度で初演を観に行った。正直なところ、昨今の2.5次元は全盛期より質が下がったなと勝手に評価していたため、リボーンが酷いことになろうものなら燃やしてやる……!(何を……)と思っていた。私は過激なオタクだった。しかし、見せつけられた作品に酷いなんて言葉は全くふさわしくなかった。衣装、小道具、照明、音響、キャストさんを抜いて見たってそれは紛れもなく家庭教師ヒットマンREBORN!だった。どこを見てもリボーンに対する愛と敬意があって、原作の改変部分さえヘドロオタクを唸らせる程のリスペクトが込められている。そして、そこに立つキャストさんのクオリティは言うまでもない。私は思った。関係者は全員リボーンオタクだったのか……? 

家庭教師ヒットマンREBORN! the STAGE - 元気なオタク

 事実はどうであれ、そう思ってしまうほどスターリーやキャラクターに対する解釈というのか、理解というのか、とにかく作り手がオタクじゃないとしたら余程の仕事人間か変態だろうという完成度。原作をとんでもなく読み込んで来たなというのが素人目にもよくわかり、私はあの初演一発で虜になった。そして呪詛の塊は「未来で会おうな」おばさんになった。

 ヴァリアー編が始まる頃にはリボステに一切の猜疑心もなかった。楽しみ、という気持ちしかなかったし、リボステ制作陣に任せておいてやべぇことになるわけがねぇと完全に信頼しきっていた。実際、ヴァリアー編は私の中で伝説となった。穴が空くほど原作を読んで、セリフを空で言えるほどアニメを見てきたのに、まだまだ自分が知らないリボーンの世界があるんだと。あの発見と感動は舞台だからこそ生まれたんだと今でも思う。リボステはただの舞台化ではなく、オタクにリボーンの新しい面白さを教えてくれる存在になった。

 正直なところ、リボーンの舞台化で一番嬉しかったことは、オタクでもなんでもない普通の真面目な大人が一所懸命家庭教師ヒットマンREBORN!について考えて、話をして、仕事をしている、リボステがその成果だという事実だったかもしれない。十余年間絶え間なくリボーンについて考えているような人間ではなくて、もっと社会のこととか、仕事のこととか、ご飯のこととか、そういう生産的なことを考えてきた普通の人の口から「リボーンっていいですね」という言葉をたくさん、たっっっっっくさん聞けたことが都度本当に嬉しくて、幸せだった。もちろん他にも山程あるけど、キャストさんが、スタッフさんが、いつもリボーンを褒めてくださるのが一番嬉しかった。シリーズを重ねてファミリーが増えていく度、その輪が広がっていくようでオタクは嬉しかった。

 

 リボステが未来編で最終章だと発表されたとき、大好きなリボステが無い世界にいくんだ……と一時暗い気持ちになった。なんせ私の活発SNSオタク人生はリボステと共に始まったし、リボステの興奮冷めやらぬまま立ち上げたツイッターのリボーンオタクアカウントから沢山の同志の存在を知ることができたからだ。リボステは親と言っても差し支えない。だからリボステが終わってしまったら何を糧にハッピーオタクライフ……? 鬱だ。でも同時にほっとした。わけわからんやろ。

 私は家庭教師ヒットマンREBORN!が大好き。何より望んでるのは天地がひっくり返ってもアニメだ。だから舞台版が未来編で最終章とはっきり言い切ってくれたおかげで「アニメより先に継承するのでは……」とザワザワしなくて済んだ。ひどいと思われても構わん。いくらリボステといえど、やっぱりアニメでお世話になった声優さんたちより先に名セリフの数々を口にされるのは堪えられないと思った。だからありがとうと思った。どんな理由で未来編を最終章に位置付けたのかはわからないけど、とにかく個人的な理由として、リボステを最後まで愛せるのが嬉しかった。

 2021年8月18日、実際にリボステの存在しない世界にいる。未知のウイルスが蔓延してくれたおかげで最終章は突然終わり、8月15日は虚無になった。もしかしたら幻騎士が白蘭様に救われた世界線はここかもしれん。だとしたらいつか10年前のどなたか存じませぬ方々のおかげで平和な日常に帰れるかもしれん。そう思いたい。リボステ、今まで死ぬほどお世話になりました。卒論で吐きそうなとき、助けてくれてありがとう。例のヤツが蔓延ってやばいとき、配信で生きがいをくれてありがとう。リボーンを令和まで現役でいさせてくれてありがとう。「リボーンは愛されてるね」ってオタクを肯定してくれてありがとう。リボーンを愛してくれてありがとう。リボステを作ってくださった関係者の方々には一人ひとり面と向かってくどくど感謝を述べたいよ。ほんとだよ。

リボステ、ありがとう。 - 元気なオタク

 なのに、キャストさんに「ごめんね」と言わせて終わるのが納得いかないんですよ。呪詛の塊を信者に変えるようなすごい作品を作ってもらったのに、ありがとうとありがとうで終われないなんてあんまりじゃないか。自分がはじめての大楽を見られなかったこととか後編を生で観られなかったこととかそんなことはどうでもいい。最終章が突然終わってしまったこと、リボステに今までのありがとうを伝えられなかったこと、残念にも程があるけど仕方がないと思う。今このタイミングで挑むっていうことは、こういう結末を迎える可能性も最初から十分あったことだから。3年間これだけいい思いをさせてくださったリボステファミリーを悔し涙で終わらせるのがつらい。勘弁してほしい。再演の要望は出した。どれだけも力にはならないかもしれないけど。こんな形で終わってほしくない。

 大リボステ、このまま終わるな。いくらなんでもこんな終わり方悲しすぎる。家庭教師ヒットマンREBORN!のオタクは10年単位で待てるし幻覚を見るのも得意だから、だから絶対再戦しよう。未来編の名にふさわしく、未来で再戦しよう。本当の未来編をやろう。次こそありがとうで終わらせてくれ。立ち止まるなリボステ。未来でまた会おう。

 

 

七日

家庭教師ヒットマンREBORN! the STAGE

※2019年2月22日から別垢で公開していたものです。

 

 

『家庭教師ヒットマンREBORN! the STAGE』(以下、リボステ)円盤発売おめでとうございます。この度、計五回目の観劇が終了したので感想と感謝を書きます。原作・アニメ『リボーン』の限界オタク視点の偏見まみれですがご容赦ください。ネタバレいっぱいあります。未視聴の方はご留意ください。早くみて。

 

 2018年10月5日、リボステ大阪公演を劇場で観劇しました。ひとりの原作ファンとして、あの日のことは今でも忘れられません。

 舞台化が発表された当初、何よりもまず「なんてこった」と思いました。私はリボーンのファンであると同時に舞台も大好きで、いわゆる2.5次元舞台もそれなりに通ってきました。2.5次元舞台のすばらしさもよくわかっています。それでも私はリボーンがずっと好きで、大好きで、大好きすぎて、安直な気持ちで舞台にしてほしくない。これまで私たちファンや、天野先生や、アニメ版の声優さんたち、またそれぞれの過程でリボーンを支えてくださった関係者のみなさんが愛し続けてきたリボーンに、そうではない人たちが”愛”以外の気持ちで触れてほしくない。そんな保守的な気持ちで喜ぶことができませんでした(舞台ではなくアニメの続編を切望していたこともありますが)。それどころか昨今の2.5次元舞台ブームで、少し前のマンガなどが舞台化されるのを見て、リボーンだけは絶対にやめてくれ!! と常日頃思っていたくらいでした。

 でもツナとリボーン役が発表されたとき。リボーンをニーコさんが再び演じてくださると知ったとき。”リボーンが帰ってくる”とわかったとき。そんな些末なことはどうでもいいと思いました。他のキャストも脚本も仕上がりも不安でした。これでコケたら、リボーンは本当に過去の作品になってしまう気がしたからです。でももうここまできたら、これまでリボーンをずっっっっっと絶え間なく愛し続けてきた全ての関係者と同じように、舞台にかかわる皆さんがリボーンを愛してくれるなら、何でもいい。愛してさえくれるなら、キャストも誰でもいい。舞台化? 愛があればオッケー。むしろ新しい企画を動かしてくれただけで感謝。ありがとう世界。そう思えました。

 よし。リボーンは舞台になるんだな。と現実を正しく受け止め、古のオタクたちの意見を片っ端から読み漁り日々続報を待つ心の準備をしたところで、やっぱり不安はありました。オタクには「解釈違い」という高いハードルがつきもので、「あ~このセリフは〇〇巻のこのあたり」と空で言えるほど原作を読み込んだ私にとってもそれが一番のネックでした。観劇を決めたときも、ニーコさんが出るなら行きましょう。少しでもリボーン関係のコンテンツにお金を入れられるなら行きましょう。これでリボーンが再び盛り上がるなら行きましょう。1ミリでもアニメ版続編にかする可能性があるなら行きましょう。という気持ちでした。どうあがいても原作のファンなので、原作ありきの舞台。「リボステ」だけで成立してしまうのも嫌だし、ましてやシリーズ化してアニメを追い越す(前例在り)なんてことがあったら最悪だ! 原作に何らかの形で還元がないならどうか一発屋で終わってくれ! なんて思ってしまったりもして、受け止めたはいいものの、結局ぎりぎりまで複雑な立場で応援しておりました。

 約10年間、アニメ版続編を切望し続け、かすってくれる可能性があるなら何でも応援する初恋の如く純粋な生霊の心は決して単純ではなかったのです。

 さて。2018年7月14日。2.5次元舞台チケット戦争には久しく参陣しておらず、何も考えずに一口だけで参戦した私の応募券くんは、厳正なる抽選に勝ち抜き、来る10月5日のメルパルクホール大阪に私の座席がご用意されました。山本武の信者である私は雨モチーフのピアスをゲットし、親の声より聞いたニーコさんの生リボーンと顔の良い山本武(もちろん原作も顔いい)をなんだかんだ楽しみにしていました。

 連日、アニメ版の声優さんたちが観劇された感想をツイートしてくださり、それがあまりにもポジティブで愛に満ちていたから、この時にはもうほとんど作品自体に不安など無かったように思います。アニメ版黒川花役、大谷さんのツイート泣きました。やっぱり変わらずリボーンを愛してくださっていることが伝わってきて、そんな方々が口をそろえてよかった! と言って応援しているのだから、信じようと思いました。

 

 観劇日。劇場につくと、「あ、この人はきっと原作ファンの方だ(推し色※死ぬ気の炎のものを身につけているなど)」という身なりの方がちらほらいて、何だか嬉しかったです。アニメ放送当時はまだ小学生でしたので、リボコンをはじめとするあらゆるイベントに参加することができなくて、ある意味リボーンファンの方が一堂に会する場に立ち会ったのはほとんど初めてでした。右を見ても左を見てもリボーン一色。リボーンの前説をトイレで聞いて泣きそうになり、当然リボーンだらけのグッズを見て泣きそうになり、ちらちら聞こえるリボーン談義に泣きそうになり。

 余談ながら、私は観劇において劇場入りしてから始まるまでの時間がとても好きなのですが、「リボーンの世界に心身ともに浸っていいんだ!」という興奮も相まって、あんなにどきどきした待ち時間もそうないことでした。本当に楽しみでした。

 舞台が始まって、リボーンが登場したとき。念願のニーコさんにリボーンとしてお目にかかることができたことがあまりにも嬉しくて、開始5秒くらいで泣きました。10年も経って生で「ちゃおっす」が聞ける日が来るなんて。もうそれだけで舞台化に対する不安・不満、その他諸々のネガティブな感情なんてどっかにいきました。そしてOPのDrawing days。思い出のつまったアニメ版1stオープニング。2.5次元舞台はアニメ版OPを流用することあるから油断ならねえ! と心構えしていたはずなのに、劇場入りして油断していました。ひえ……と思わずこぼれそうになる気持ちを飲み込み。まだ序盤も序盤なのにいきなりとどめを刺された気分でした。

 山本武信者としてストーリに関して一番感謝したいところ。屋上ダイヴですよね。アニメ版をご覧になった方はおわかりになると思うのですが、あのシーンは大人の事情(恐らくは飛び降りが過激だからだと思いますが)でアニメでは放送されていません。でもいつも明るい山本武の貴重な闇回だし、ツナと山本の関係を語るうえでとても大事なシーンだと思うんです。ダチより野球を優先するのは屋上ダイヴする前までなので。だから、カットせずダイヴしてくれてありがとうございました。本当にありがとうございました。5億円あげたい。

 屋上ダイヴに限らず、心配していたストーリーはとても秀逸でした。時間やキャストの制約上、黒曜編ではそう出番のないシャマルは出ないだろうなと覚悟はしていましたが、ディーノ共々今後はストーリに係る出番があるものとして(ディーノは名前を出していましたが)そういう存在がいるということをにおわせる演出をしたのは素晴らしいと思いました。まったく存在を隠すのではなく今後出演する可能性を示唆したうえうまくストーリーを繋げていてよかったです。VSバーズのシーンについても、バーズは今後出番がないので完全不参加でしたが、「硫酸って人にぶっかける以外に使用方法あるの?」というセリフをMMに言わせるというナイス選択。確かにMMも言いそうだしこれはこれでいいなと思いました。また原作ではジジヂヂをシャマルと+10イーピンがそれぞれ倒すところを、+10イーピンが圧倒してとどめは+10ランボによるエレットゥリコ・コルナータという改変。原作未読の方はイーピンは10年経つと頼りになること、+10ランボは相変わらずウザイだけじゃないことが上手に伝わったのではないかと勝手に考えています。あと+10イーピンがめっちゃ+10イーピン。なにあれ。すごい。

 また全体としても前半の日常編でギャグを混ぜ、黒曜編からは本来ギャグが混ざるシーンでもほとんどシリアスに徹する選択(け・い・と・の・て・ぶ・く・ろ!? など)。マンガ・アニメではカットIOでギャグを挟む演出が可能かもしれませんが、舞台でやると全体が見える分集中を欠くこともあるのかなと思ったため、良かったと思います。ギャグとシリアスのメリハリ、テンポが絶妙だと感じました。ただし「君はその甘さゆえ僕に乗っ取られる」でサンバを流す私の脳みそ、お前だけは絶対にゆるさない。個人的にはツナと了平のボクシング対決のシーンがとても好きです。死ぬ気弾を打たれてお兄さんに勝っちゃったら──というツナの回想と、了平が死ぬ気弾を打たれた後「どうした? 沢田」と言うときの間や上杉さんのモーション。お気に入りです。

 最初の観劇で一番驚いて感動したのは、アンサンブルを務めてくださった鹿殺しのみなさんによる、モブのクラスメイトです。これは当時ツイッターでも同様の感想をいくつか拝見したのできっと原作ファンならみんな同じことを思ったのではないかと思うのですが、モブがあまりにもリボーンのモブすぎて感動しました。「なんてこった」と思いました。思いましたとも。テンション、リアクション、動き方、話し方。完璧すぎて、もしかしてみなさん原作オタクなんですか?? と問いたいレベルの完成度でした。だって普通、リボーン特有の”モブ感”なんて気づかないでしょ? モブひとつとってもどれだけ研究してくださったんだろうと。間違いなく原作へのリスペクトと愛でした。本当に感謝しかない。ステキすぎる。

 死ぬ気弾を撃たれた時のツナの倒れ方も。正直、細かすぎて気付かなかった人もいると思いますし、追及してもしなくても舞台でリボーンはじめましての方にはわからない差分だと思います。でも細かく求めてくださった。他でもない、私のような生霊のために、ぎりぎりまで研究してこだわってくださった。ツナやモブだけじゃなく、リボーンの歩き方、表情(まばたき)、犬の滑舌、千種の立ち方……。あと獄寺くんが転入してくるとき、モブと喋っている京子ちゃんが”椅子に対して正面を向いて着席したまま、話しかけに来た友達と喋っている”という絵がすごく京子ちゃんでした(わかって)。稽古段階から決まってた絵だったのか、何かが重なって偶然そういう絵になってしまったのかわからないけど、そんな小さいひとつひとつから制作陣のこだわりがはっきり見えました。愛が本当によく伝わって、嬉しかったし、観に来てよかったと思いました。

 ハルも、動作も声もとても三浦ハルだったのですが、「待っててリボーンちゃん」の直後ビアンキに声を掛けられた時の「はひ♡ お姉さんは……」の声の変わり身が初期のハル感があって好きでした。出会ったばかりのころのツナに攻撃的なハルのドス声もすごく好きです。ビアンキ。プロポーションが完璧なのは言うまでもないとして、沢田家に居候を始めたとき、「みんなご飯よ~」のママンの声に姿勢よくピシっと手を挙げている立ち姿をみて、そうそう。初期のビアンキってそういうとこあるよね。と思わず膝を打ちました。ヴァリアー編以降そんなおちゃめなシーンは減っているので、なんだか懐かしいやら嬉しいやら。過激でかっこいいビアンキのおちゃめさに気付いてくださってありがとうございました。あと個人的にビアンキの技の中でポイズンクッキング大型料理食べ放題が大好きなので、再現嬉しかったです。「おかわりよ」最高でした。大型料理食べ放題で思い出したのですが、千紫毒万紅でやられたMMの「バキャな~」をちゃんと「バキャ」と発音してくれているの、これもこれでかなり些細な話ですが、嬉しかったです。あと「新しい秩序」「並盛に二つ秩序はいらない」の掛け合い。言い方が二人ともよかったです。なぜかこの掛け合いが好きなので。ありがとうございました。

 それから小道具が本当にすばらしかった。最初の観劇時も死ぬ気弾からほとんど全てオペラグラスでよく観察させていただいたのですが、死ぬ気弾、ダイナマイト、山本のバット、十年バズーカ、ランキングブック、トンファー……。蛇鋼球と三叉槍とXグローブが特に、初めて見た時から細やかな再現がすごいのでは!? と思っていましたが、ディレイ放送、円盤でよく見るとやっぱりすごかった。鋼球と槍は振り回すので軽めに作られているはずなのですが、どう見ても重そうだし、何で作られているのかさっぱりわからない。というか、いっそ本物なのでは? と思ってしまうくらいの質感。完成度。細かい彫りまで、一体誰が作ったんだ……。こんな僻地からではありますが、心から感謝の拍手を送ります。5億円あげたい。

 Xグローブは死ぬ気の炎が灯ったときは発光するのかな~くらいに考えていたら、まさかの着火。目からウロコでした。すごい。何度見ても興奮するし、かっこいい演出です。どうなっているんですかあれ。ついでに言うと小言弾の演出で泣いた。「オレの小言は言うまでもねーな」でリボーンサス抜きから照明がガーっと変わるの、かっこよすぎでした。あと黒曜ランドのシーンで垂れさがってる布、ずっと赤色だと思ってたのですが、よく考えたら白ですよね。騙されるくらい真っ赤に染まるのすごい。そしてみんな大好き「アリヴェデルチ」のとき、発砲と同時に照明でモノクロに見せるのいい演出だなあと思いました。たぶんですけど、布にいつも何かしらの色が着いてるから白に戻っただけで視覚情報的に色がなくなって見えるんでしょうか。なんだかすごい。わかんないけど。ツナの部屋。いつもとっ散らかってるようにツナ部屋のシーンになる度服やらなんやらぶち撒けてくださっていたのでしょうか。仕切りも何もない、照明で区画しただけの空間で、あの散らかりがあるのとないのとでは大きく違うと思います。一回一回片づけて散らかして……手間だったかと思いますが、そんなこだわりに感謝します。

 

 問題は劇中歌、およびEDとして使用された楽曲『RE』です。

 初めて聞いたとき、言葉が出ませんでした。「あ、歌うんだ」とか「急に歌うよ~」とかも思いましたが、それどころではありません。何ですかあれ。劇中歌ver.をじっくり聞いて、何よりもまず「丸尾さん(作・演出、『RE』の作詞)はリボーンの限界オタクだったの……?」と思わずにはいられませんでした。いや。エモすぎる。まるで解釈違いなんてこの世にはないかのような歌詞。ツナの歌であり、ツナだけの歌ではないんですよね。Aメロの歌詞が、ツナと出会い仲間になる前の獄寺と山本を彷彿とさせ、すぐ泣きました。「僕はここにいる」ツナの中の死ぬ気、超ツナの主張にも聞こえるし、非戦闘員(現段階ではランボ・イーピンを含む)が合流し全員で歌唱するので仲間がいるというメッセージにも聞こえてダブルパンチです。序盤で「ダメツナ」とからかわれていたツナは一人だったのに、今はこんなに仲間がいるんですね。しんどい。それから何といっても、個人的に初見から大好きなのが「銃を突きつける友がいる」の振りです。単純なんだけど、なんかかっこいい。これは円盤みて思ったのでもしかしたら大楽だけだったかもしれませんが、銃を突きつける振りのとき、桑野さんが少し前傾で顔下げながら突きつけた右手に左手添えてるの獄寺くんすぎた。その後「仲間がいる」で振り返るとき、真中に立ってる獄寺くんはツナの方から振り返って山本の方は一切見ないのも獄寺くんすぎてたいへんよかったです。

 『RE』単品でもとんでもない殺傷能力でこれはきっと原作のオタクをころすために作られた曲なんだと思うんですが、劇中とEDで印象が全く違うのが一番攻撃力が高いです。劇中はシチュエーション的にも戦地に赴く仲間へのエール的な要素もたぶんあって、かつ少しマフィア的で、どちらかといえばかっこいい曲という印象を受けました。対してED。どう考えてもファミリーの歌ですよね。一番は劇中と全く同じ歌詞のはずなのに、「でもファミリーがいるから大丈夫」とでも言われているような……。特に劇中よりメンバーが増えているのでなんだか原作最終回を思い出しました。「地べたを這い続ける虫がいる」で黒曜が前に出てくるのも、きちんと悪役感ありつつもそれぞれの背景が見えるよう。あと歌い方に個性があるのもよかったです。劇場で観劇したとき、雲雀さん歌ってる? と思って確認したらめちゃめちゃ小さい口で歌ってて笑いました。キャラクター性を重んじてそこに居はするけど歌わない、という選択肢もあったとは思いますが、1フレーズも歌わない骸との区別がはっきりできて良かったと思います。それと子供組がかわいい。最後ランボとフゥ太の動きがシンクロしてるの本当にかわいかったです。もちろんメロディーも違いますが、自由な子供がいるだけでも曲の印象って変わるんですね。そしてこれは声を大にして一番言いたいのですが、竹中さん、10月5日マチネも円盤に収録されている大楽も温かい目で客席を見渡しながら歌っているのが印象的でした。間違いなくツナでした。最後の最後に言葉では言い表せないくらいのエモエモビームを受けて、無事号泣いたしました。ありがとうございました。この曲で〆てくださったおかげで、観劇直後は「ファミリー……」しか感想が出ませんでした。

 

 一点だけ、原作の限界オタク的にこうしてくれたら確実に瞬殺だったという話をします。様々な制約であえなく断念したということもあるかと思いますので、オタクの妄言として適当に読んで(或いは読み飛ばして)くださると幸いです。

 山本武が千種に襲われた獄寺の助っ人に入るシーン。状況を把握した山本の「こいつぁ穏やかじゃねーな」は入れてほしかったなあと思いました。私が山本武信者だからかもしれませんが、作中で数回しかない山本武がキレるシーン、貴重なので。山本武がガチギレするのって、一回の例外を除いて仲間に危険が及んだ時だけなんですよね。実際仲間にキレるシーンは作中二回くらいしかない(うち一回は屋上ダイヴでこれも舞台ではカットでしたが、こっちは前述の例外なので原作をご確認ください)ので、山本武のキャラクター像を主張するうえでもあってほしかったな、と思いました。同じシーンで千種に身元を確認されたときの「だったら何だ」は最高によかったです。

 

 

 以上。古のリボーンオタクとしてリボステを五回観劇して思ったことをようやくまとめれました。脚本・演出の丸尾さん、リボーンを最高の形で舞台化してくださりありがとうございました。キャスト、スタッフのみなさま、感謝しかありません。劇場での観劇が終わったとき、リボーンを好きでよかったと心から思いました。これからもリボーンのファンとして生きていこうと思いました。劇場内は始終愛にあふれていて、観に来てよかったと思いました。

 舞台の関係者様が本当にすてきな舞台にしてくださったので、舞台からリボーンを好きになってくださった方も結構いらっしゃるのではないかと思っています。ありがとうございます。原作、アニメ、ぜひ見てください。キャラソンも聞いてください。(キャラソンまで網羅してくださった上杉さんほんとすきです)

 リボーンファンだけど怖くてまだ舞台をみていない方、興味があればぜひご覧ください。絶対に後悔はしないでしょう。本当に愛のこもった作品です。保証します。

 

 そしてリボステ2nd決定、おめでとうございます。今なら言えます。ぜひ全編、舞台化してください(もちろんそのためにアニメ続編お待ちしています……)。ヴァリアー編は黒曜編以上にどう演出するんだろう? というシーンが増え、キャラクターも増え、一層たいへんかと思いますが、前後編ということで黒曜編と同じように丁寧に描いてくださると期待しております。いちファンとして応援することしかできませんが、本当に楽しみにしています。

 まだまだ書ききれていないこと沢山ありそうですが、今後も何回も見て新しい発見を楽しみたいと思います。

 丸尾さん、すてきな舞台を本当にありがとうございました。ニーコさん、ずっとずっとリボーンと私たちファンを愛してくださって本当にありがとうございました。キャスト、スタッフのみなさま、愛に満ちた舞台を本当にありがとうございました。感謝!

 

リボステ、ありがとう。

 11月21日、紀元前から楽しみにしてたリボステ第4弾を観に行ってきたよ。他人に言うような話じゃないけどこの所私生活が激忙しくてほんとにほんとにほんとにほんとにこのリボステを楽しみにせっせこ生きてきて、当日を迎えたらあっという間に終わってしまったんだがね、非常にたのしかったです(園児)。

 よく考えたら今年は1月と11月にリボステを観に行った限りなんだけども、わたしは舞台を観に行くのが好きなオタクです。経済的にも住所的にもバカスカ見に行ける身分じゃないけど、だからこそ月1回とか数ヶ月に1回とかポンッと観劇が予定にあると心躍るし、そこを目指して日々頑張れるみたいなところがあります。

 コロナのせいで最初と最後にPONPON~終~という悲しき年だった2020年、推し俳優に会うことなく終わろうとしています。が、夏頃、推しに仕事が戻り始めたら行けなくともそれを応援してたし、此度のリボステもガチ死ぬほど楽しみにしつつ中止になっちゃってもしかと受け止める覚悟で応援してました。結局無事に11/21まで繋いでいただいて恩恵に預かることができたオタク2020年喜びの観劇最終日。

 ありがとうと言いたい。

 役者さん中心に、舞台関係者の方はコロナ禍になってからずっと「こんな情勢の中来てくれてありがとう」というようなメッセージをくれていますけれども。ありがとうはこちらのセリフというか、オタクにも同等の巨大な発信力を以って言わせてくれ頼む、とずっっっっと思ってます。

 エンタメなんて今一番不要だという勢力もありますが、必要なんですよ。実は必要なんです。他の人のことは知りませんが少なくとも私は11/21のリボステを楽しみに楽しみに楽しみに楽しみにしてずっと生きてきたんですよ、11/21にリボステがなければ頑張れなかったと言い切れる自信がある。逆に明日以降な~にを糧に生きていけばいいんじゃという問題もある。

 だから「こんな情勢の中」と言うならこちらこそ「こんな情勢の中公演を続けてくれてありがとう」なんですよ。聞いてほしい。クソでかい声でありがとうって言いたい。

 正直不安でしたともよ。今日実際に現地に到着するまで具体的にどのくらい対策をしてくださってるのかとか、他のお客さんはどのくらいの意識を持って来ているのかとかいろいろ。でも行ってみたら本当にすごかったの。さっき書いたように私はコロナ禍になってからリボステまで一切舞台を観に行ってないからよその公演の雰囲気は全然わからんけど、すごかったの。消毒、検温はもちろん会場での物販や円盤予約もなかったし、お客さんが溜まったり入り乱れたりしないように入り口までのルートもガチガチに決まってたし、客入れの間はスタッフさんが対策に関するアナウンスをしてくださって、会場を出るときも混雑しないように誘導があったしスタッフさんも役者さんもマウスシールドで飛沫対策をとってた。もっともっと他にも見えないところで沢山いろんなことをしてくださってたと思う。

 ここまで手間とお金をかけなければいけない状況なのに公演をしてくださる、ありがとう以外にどんな言葉が出る?

 大千秋楽を無事に終えるために気をつけて生活しなきゃいけない期間ってめちゃくちゃ長いと思うんだよ。稽古中、その前からかもしれない。ずっとずっと気をつけて生活して舞台上では密接もするし至近距離で喋ったりもする、いくらシールド付けてるからといって気を抜けない時間がずっと続くんだと思う。そこまで普段の何倍も神経使って公演してもらって生きる糧をもらって、そのうえ「ありがとう」とまで言われるなんていや〜〜〜すいません待ってほしい。

 

 わたしほんとにオタクなんすよ。いっこの舞台を観に行ったあともいっかい現地で見られずとも配信買ったりライビュ見に行ってわ~いってやるのなんて初めてだし、基本倹約家の気があるから円盤2種買いもいままでやったことない。いつでも気軽にリボステ見たいがためにBlu-rayプレーヤー買ったんですよ。リボステ好きで良かったって思わなかったことないんですよ。ほんとに大好き。リボステの話しまくりだしてからフォロワーガッツリ減っててうけるけど私はリボステが大好き。

 もともとリボーンのオタクで原作漫画もアニメも意味わからんくらい見返してるのにリボステで初めて気づかされることもいっぱいあって、それくらいいい作品を毎回仕上げて届けていただいてる私はいただいてる側なので。そろそろダイレクトにありがとうが言いたい。

 いままで当然のように「ありがとう」を受け取ってたけども、この情勢の中でそれってどうなんだろうっていう引っ掛かりを強く感じてる。だから何かを変えていこうというわけじゃないですが、なんかもう、貰いすぎじゃない??? 大丈夫? いい加減返したい。

 リボステ続けてくれてありがとう、踏ん張ってくれてありがとう、現地で見せてくれてありがとう、現地以外でも見られる機会を沢山くれてありがとう、いつもリボステ大好きって言ってくれてありがとう、キャラクターと真摯に向き合ってくれてありがとう、原作を大事にしてくれてありがとう、毎日無事に本番を迎えてくれてありがとう、楽しみをくれてありがとう、いっぱいいっぱいいっぱいありがとう!!

 

 

 あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜オタクでよかった。

 

Dear REBORN!

親愛なる永遠のバイブル・家庭教師ヒットマンREBORN!

 ご無沙汰しております。オタクです。お元気でしょうか。

 私は今日も元気にハッピーリボーンオタクライフ。世の中は大変な時代ですが、リボーン温泉は滋養強壮肩こり腰痛食欲増進によいそうで毎日元気に生きております。

 突然ですが、本日2020年9月25日、何の日かご存知ですか。そうです。昨日山本武くんの月誕生日でしたね。今月もおめでとう。もうすぐ30歳だね。愛してるよ。

 冗談はさておき、なんと家庭教師ヒットマンREBORN!アニメ放送終了から10年だそうです。びっくりの助ですね。というわけでわたしの愛するバイブルに初めてラブレターを書こうと思います。

 

 放送終了から10年、ということなので放送終了時のことを振り返りますが、10年前とはいえ当時のことは特に苦労なく思い出すことができます。若いからですが、それだけではありません。というのも、わたしはツイッターランドで年中ニキニキ鳴いているゾンビオタクなのです。最終回エンドカードに刻まれた「応援ありがとうございました!」の文字が正直トラウマなんですよね。頻繁に思い出してはニキニキ鳴いているので昨日のことのように覚えています。あのときはまだブラウン管テレビでした。エンカでディーノさんが見切れていたのが懐かしいです。

 放送は土曜の朝10時でしたね。

 わたしはアニメ放送中に中学生になりました。ぶっちゃけ未来編しかリアルタイムで見た記憶がないのですが、たまに部活を嗜んでいたわたしにとってサボった日にしか見られないアニメ、それがあなたでした。未視聴の分はせっせこレンタルしていた記憶があります。クソガキンチョわたしにとってGE○は夢の国でした。

 初めてずぶずぶにはまったアニメはあなた、と言っても過言ではありません。

 お小遣いを握ってジャンプショップにも行きました。友達が購読していたなんとかというアニメ雑誌(名前全然思い出せない)に凪のイラストを投稿したりもしました。初めて自分のお小遣いで買ったCDはあなたのキャラソンアルバム「RED/BLUE」だったし、中学生になったらマフィアになれるかもしれん……と期待もしていました。ボンゴレリングも集めました。初めて壁に貼ったポスターもあなたでした。

「RED/BLUE」を購入したとき、母から「初めて自分で買ったCDだね」と言われたのを憶えています。正直そのときは、大人になったら後悔するかも……と少し思いましたが、大人のわたし全然後悔していません。いまでも定期的に聴くくらい大好きだし、何なら大人になってからキャラソン全部入ってるもっとすごいやつ買った。

 よく言うのですが、わたしはBLEACH生まれリボーン育ちのオタクです。あなたと出会ったときはまだオタクという程の人間ではありませんでした。でもそこからめきめきドオタク街道五十三次全力疾走だったわけでもなく、そこそこオタク、くらいの大人になりました。今は私生活も何かとバタバタしていて、漫画もアニメも以前から追っているものの続きなら見る、くらいの、普通にしていればまあまあどっちかというとオタク、口を開くとオタク、というレベルに落ち着いています。もうジャンプショップにも行かないし雑誌に投稿(という時代でもないけど)もしません。オタクと言えばツイッターコミュニティの時代になって久しいですが、ツイッターは使いこなせどつい最近まであなたを語るアカウントを持っていませんでした。マフィアにもなれませんでした。

 それでもオタク心の真ん中にはいつもあなたがいました。

 高校生になっても大学生になっても、ある時期になると慣習のようにアニメを見返してきました。はじめてアニメを見た日から何度も見て、セリフを覚えてもまだ見飽きるなんてことがない。ふとしたきっかけでまた見たくなる。見返す度に「今回はさすがに204話あるわ」。わたしにとってアニメ家庭教師ヒットマンREBORN!とはそういう存在です。ジャンプショップはすっかり「リボーンのグッズ出てないかな」の場所になりました。

 たとえばアニメ総選挙で名前が上がらなくたって全然かまわないと思うのです。あなたの最高なところは全部わたしが知っているからいい。OPもEDもアニオリもキャラソンもラジオもリボコンも、たとえ誰が何と言おうとオタクであるわたしが全部まるごと愛してるからそれでいい。

 国民的アニメのように、誰とでもある程度話題にできるようなものではないかもしれない。マフィアにはこの先もなれないかもしれない。それでもあなたはわたしの人生のひとつです。この先海が枯れ地は裂け全ての生物が死滅したとしてもわたし一人生き残って病めるときも健やかなるときもあなたを愛し抜くと誓います。

 どうかそれくらい愛されているということを知ってください。わたしが愛するあなたのことをあなたも愛してください。

 

 あの時大人だったら、というのはあなたといると常々思うことです。

 10年前大人だったら、今より沢山グッズにお金をかけられたし、円盤も買えた。二期くださいなんて言うけど、あの時わたしが大人だったら今頃普通に二期三期あったかもしれない。リボコンに行ってみたかった。生ちゃおちゃおしてみたかった。あの時大人だったら……そういう後悔は尽きません。(ちゃおちゃおはリボステが叶えてくれたから、本当に本当に伝えても伝えきれないくらいありがとうございました。)

後悔しても時間は戻らないけど、それでもつい考えてしまう。それくらいあなたのことが大切なのです。

 10年前のあなたが10年バズーカでこっちに来たらちょっと驚くかもしれないですね。放送が終わって10年経ちましたが、今日も世界中の人が変わらずあなたをとても愛しているのですから。

 たとえ二期が放送されなくたって、今日も明日もあなたが何より大好きです。世界で一番愛しています。

 

 

オタクより

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

追伸

二期はください。

オタク、聞いておくれよ

 家庭教師ヒットマンREBORN! the STAGE略してリボステVARIA編Ⅰであった悲しき思い出をふと思い出した。

 観劇に不慣れなオタクのみんなさん、マナーについて聞いておくれよ。

 

 

 わたしは先祖代々家庭教師ヒットマンREBORN!村に住む根っからどころかDNAからのリボーンオタクであると同時に、舞台観劇大好きマンという第二のペルソナを持ってるわけなんだけれども、実は今まで2.5舞台はリボステ含め三回しか観劇に行ったことがない。

 初めて行ったときは信者を務めている某役者さまの接地面を見るのに必死だったし、リボステ初演はクッソ興奮しててたけぴっぴっぴの脚が長かったこと以外何一つ覚えていないが、ヴァIは村の外で開かれる祭りの空気に多少慣れて冷静だったからか、なかなかにヒエ〜と思う場面があった。

 その話をする。

 最初に言っておくが、観劇にも映画やライブやスポーツ観戦みたいにルール・マナーが存在する。

 これは当然のこととして、初めて演劇を観に来た人や復帰した人がそれを把握しきれていなかったり忘れていたりすることを責める気は全くない。

 たぶん初めて生で舞台を観たときはわたしも何かしらやらかした気がする。

 ぶっちゃけそれは仕方がないと思う。

 逆に言えばなるべく早い段階でしくじり先生のうちの誰かが「それはあかんやつ」と教えてあげなくてはならないと思うし、わたしもリボーン村を間借りしてハッピーオタクライフを送らせてもらってる身としてしくじり教育実習生くらいにはなりたいと思う。

 わたしは 「観劇のいろはを教えたる!」と言えるほどカーストの高い人間ではないけれども、早期発見・早期治療は大事だってCMで言ってたし。

 

 

 じゃあ実際ヴァI現地で何があったのかと言えば、概ね以下の通りである。

 

  1. 観劇中の前かがみ問題
  2. 座席移動問題
  3. 劇場内での写真撮影問題

 

 もしかしたらもっとあかん現場を目撃したフレンズがいるかもしれないけれども、わたくしが現地でヒョエ〜となったのはこんな感じ。

 1なんかは観劇界隈で紀元前から言われてるやつですね。よくあるやつ。

 

 では1から順番に何があかんのか説明してみようと思う。が、既に述べた通り、1に関して言えばしょっちゅう論争が繰り広げられている話題なので、Twitterとかで検索かけたらわたしなんかよりもわかりやすい解説がごろごろ出てくると思う。

 ぜひそっちもチェックしてみてほしい。

 

 

1.観劇中の前かがみ問題について

 何があかんのか端的に言うと、前かがみ(座席の背もたれから背中・頭部を離した状態)になることで、後ろに座っている人の視界が遮られる、つまり後ろに座ってる人の視界に死角ができるからあかんぞ、ということ。

 

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ツイッターより

 映画館を想定して考えてみると「前かがみだろうと沈み込んでいようと問題なく見えるやんけ」と言われがちだけれども、そもそも映画館と劇場では座席の傾斜や段差の高さが違う。舞台(スクリーン)の高さが違う。

 あとこれは特に劇場によりけりだと思うが、全く傾斜が付いていない座席もある。そういう場所で前かがみになんかなられた日にはもーさいあく。

 友達と観劇に行って奇跡的に前後席になったら試してみるといいと思うのだけれど、背もたれと背中の隙間に数センチ間があくだけで神がかり的に良いところが見えない。

 それに、前の人が前かがみなばっかりに見えないところがあるって結構ストレス。

 そんなストレスを抱えたまま過ごす2時間は果たして最高か? という話である。

 

 前かがみになる方からしたら視界が開けるとか推しの顔がよく見えるとか色々あるのかもしれないが、そもそも劇場の座席は楽な体制で観劇ができますようにとかみんな平等にいいお芝居が楽しめますようにとか、そういう椅子メーカーさんの想いが込められているのだ。無下にしていいはずがない。

 というか、わたしたちが一枚6,000円とか8,000円とか12,000円とかで買っているのは、あくまでも[背中・頭部を背もたれに着け正しい姿勢で着席した場合に使用する空間及びそこから見える景色]のみであって、前かがみになっている時点で後ろの席の人が高い金を払って買った領域を侵しているんじゃないかと思う。

 まあ共感するか暴論と思うかはどうでもいいにしても、大抵の場合は演目が始まる前の諸注意で「背もたれに背中を付けてご観劇ください」というアナウンスがかかる。

 劇場からのアナウンスは聞こう。そして守ろう。 

 ヴァIのときは前かがみどころか「背伸びしてもいいですか?」と前の座席の方に確認されたのだけれども、いいわけがないゾ。

 流石に観劇はじめましての方なんだろうと思ってやんわりお断りしたけれど、いいわけがないぞ。

 前の座席の人が前かがみなわけでも背伸びしてるわけでもなんでもなく単純に身長の半分以上座高みたいなバグってるやつ(ワイ)だった場合はもうあきらめるしかない(気を付けてはいます)(ごめん)。

 その点桟敷席(ライビュ)は神だ。

 

 舞台演劇界隈には、「毎日が誰かの初日で千秋楽」という至言がある。

 後ろの人に迷惑をかける可能性がある以上はきちんと背もたれを使って着席するのがベストだ。

 だって、前の人も後ろの人も右の人も左の人もみんなタダでそこに座っているわけじゃないんだから。

 

 

2.座席移動問題

 正直これは何で許されると思ったのかわかんない。

 当然のことながら、普通にだめだゾ。

 たしかに隣の座席は開演しても空いてたし、結局終演まで誰も座ることはなかったわけだけれども、そもそもその座席分の金を払っていない者に座す権利はない。

 元々の自分の席に荷物を置いて二席陣取ってたわけじゃないんだからよくない? ということを言われそうだけれども、そんなん許したらイス争奪戦になっちゃうやろがい。

 公式様が全席指定やでって言うからみんな席ガチャ爆死してもちゃんと爆死地に座っているのだ。置かれた場所で咲きなさいって渡辺和子さんも言ってたぞ。

 小劇場だと自由席の場合がほとんどだから完全早い者勝ちなんですけど、2.5で自由席はほぼ間違いなく絶対にあり得ないですから迷う必要はありません。

 握りしめたチケットに印字された番号に向かって歩き、ケツを置いて開演したら終演までお世話になればいいだけなのだから。

 リピートアフターミー。全席指定。

 

※指定された座席に何か問題があった場合はこの限りではない。お近くのスタッフさんに問い合わせよう。

 

3.劇場内での写真撮影問題

 終演後の舞台上を撮影している人、またツイッターにどう考えても公式ではなく個人が撮影した舞台上の写真がアップされている(同一人物によるものであるかは不明)を目撃してしまったが、これに関しては申し訳ないがリボステの規定を失念してしまったので「撮影禁止だったはず」という体で語る。

 

 リボステの規定を失念してしまった、とはどういうことかといえば、劇場内での写真撮影に関しては劇団などの団体や演目等によって 撮影オッケー という場合もあるので一概にメッとは言えないということだ。でも大抵ダメ。

 ダメな理由は様々で、演出上の都合でネタバレになるからダメという場合もあれば、そもそも劇場側が禁止している場合もあるだろう。で、どちらかといえば後者の理由だった場合が一番あかん。

 わたしたち客側が勝手に撮影してSNSにアップしたのが劇場側に見つかった場合、上演した劇団や団体、制作側が もう出禁 とか言われかねないからだ。

 本当にそうなるかはわからんけれども、今回で言えばリボステはもウチでは上演しないでね、ということになるかもしれない。

 そうなったら続編製作の可能性がめちゃくちゃ下がるだろう。だから客は迂闊な行動をとってはいけない。

 もしかしたら上演前の諸注意で「撮影禁止ですよ」とは言っていなかったかもしれないが、言っていない=撮影オッケーという場合はたぶんない

 むしろ、撮影オッケーだった場合の方がめちゃくちゃ撮影オッケーアピールしてくれる。

「ここからは撮影してもいいですよ」とか「スマホ出して写真撮ってツイッターにあげてね」とか。

 何故なら大変有力な宣伝になるから。

 だから劇場内での撮影に関してはあからさまに撮影オッケーと言われた場合のみできる! という単純な認識でよい。

「撮影はご遠慮ください」と言われたらダメだし、何も言われなかったとしてもダメだ。

 たとえ演者がハケたあとの舞台装置のみでもダメだ。

 

 リボステではヴⅡから前説にキャストさんが登場し、注目を集めた上で丁寧に注意事項の説明をしてくださるようになったし、その時だけ写真撮影も許可してくださるようになった。

 だから注意事項全然把握してないとか開演前終演後に無断で写真撮るとかそういうしくじりはよっぽど無くなるんじゃないかと思うが、ぶっちゃけ開演前の大事な時間に前説で出てこなきゃいけないなんて初演からⅠまでどんだけマナー悪かったのやと思わなくもない(ワイが勝手にそう思ってるだけで実際は全然そんなことないかもしらんけど)。

 オタク、ちゃんとしよう。

 

 

 観劇時の諸注意については場内がザワつきすぎてよう聞こえん、ということもあるかもしれない。

 正直なところ観劇に慣れていない人こそちゃんと聞いてほしいし、(他人が強要する事でもないけれども)「知らなかった」で他人様に迷惑をかけないためにもちゃんと確認しよう! という心構えでいるべきだと思う。

 特に2.5は出演キャストがお話してくれたりするわけだし。でもテンションブチ上がって何にも聞こえないのもわかる。

 

 そんな我々オタクの為にインターネットは存在する。

 インターネットは何でも教えてくれる。

 劇場とか劇団ごとのローカルルールまでは網羅していないかもしれないが、観劇するうえでのルール・マナーも教えてくれる。

 ちなみに何を観に行っても大体言われるのは以下の通り。

 

  • 上演中はスマホの電源を切る。(マジで大事。頼む)
  • 上演中はお静かに。(マジで頼む)
  • 劇場内は飲食・喫煙禁止。(飲食はオッケーな場合もある。歌舞伎とか)
  • 録音・撮影禁止。(撮影に関しては前述したとおり)

 

 ついでにわたしが観劇していてやめたほうがええぞなどと思ったこと、参考までに以下。

 

  • 髪型・服装(髪型は前かがみ問題同様、高い位置で結んだりしないでね)
  • 遅刻しない(客席に誘導するためのライトとか、仕方ないけど気になる)
  • 腹を満たしてから来る(シリアスなシーンで客の腹鳴りまくっててキツかった)
  • 列中央席の場合は早めに来る(その方がお互い気を使わなくて済むかなと)

 

 

ちな

 観劇終えてからすぐ感想をブチ撒けたい気持ちはよ〜〜〜〜〜〜くわかるがちょっと落ち着いてほしい。ツイッターTLにはまだ観劇を控えているオタクがごまんといるはずなのだ。初日観劇しないオタクは非国民だという勢力もいるかもしれないがそれは暴論だ。人には都合というものがある。円盤発売まで待ってくれとは言わないけれども、せめて、せめて大千秋楽の幕が下りるまでまってくれ。世界にはfusetterという便利なサイトを作ってくれた人がいるし、ブログもあるしラインもあるしノートもチラシの裏もある。せめて大千秋楽の幕が下りるまでは自衛しようがないところで堂々とネタバレを含む感想をブチ撒けるのは我慢してくれ。頼む。(一息)

 

 以前(リボステの話じゃないですが)1st終わった瞬間に公式からGO!サインが出たのかと思うくらい一斉にTLが重大なネタバレを含む感想で埋め尽くされて最悪な気分になったことがある。

 わたしはハート激狭ワンルームオタクなんでその件以降該当のシリーズは一切見るのやめたし正直その界隈自体もそこにいるオタクさんのことも苦手になった。

 そこまで過敏な人間はそういないかもしれないけど、自分が愛してやまないコンテンツを嫌う人間を生むだけだから普通にやめたほうがいいし地方住みマンとしてもマジで頼む。伏す。頼む。

 

 

 

 長々と書いてしまったけれども、要はせっかくチケット争奪戦に勝利したんだし、みんなで気持ちよく最高の祭りを楽しもうぜという事が言いたい。ルール・マナーはそのために存在する。

 

 ヴァIのとき、リボーンなんて小学生の時にアニメを見ていたくらいで何ならほとんど覚えてもいないという友人が、好きな役者が出るから行くぜと言って現地に行き、円盤まで買ってくれた。

 リボーン村に住まう者としてこれほど嬉しいことがあるか。推されてる役者様ありがとう。推す。と思ったが、観終わった友人から「前席の人が前かがみになっていて舞台中央が全く見えなかった」「カテコで推しが全然見えなかった」「わろた」と言われてシンプルに悲しかった。

 

 舞台になったからには、劇場に集まるのはリボーンのオタクばかりではないと思う。

 出演するキャストが好きな人もいるし、演出家が好きな人もいるだろうし、好きなスタッフさんを追っかけている人もいるかもしれない。でも全員リボーンを観る。

 劇場で何を見てどういう体験をしたかが家庭教師ヒットマンREBORN!の評価にもなる。

 わたしは昔からリボーン舞台化に断固反対派だったけれども、制作側はそんなわたしでもリボステ一生みるマンになるくらいのものを作ってくれた。

 少なくともわたしはそう思ってる。

 後は観る側の態度だと思う。

 

 ヴァIIの申し込みが始まっている。

 未来編が観たい。

 だから客としてできることは徹底してやりたい。

 未来編が観たい。未来編が観たい。未来編が観たい。

 覚悟を炎に変えろ。オタク。

 

 演劇は客も作品の一部だとよく言われるけれど、その通りだと思う。

 感動的なシーンで客のスマホが鳴ったらその作品は誰にとっても失敗作になる。

 シリアスなシーンで腹の虫が鳴る音が聞こえたとき、わたしはそこで「あーあ」と思った。

 そういうアクシデントでキャストの演技も変わってくるかもしれないし、演出に支障が出るかもしれない。

 どう思うかは人それぞれだけれども、そういう連鎖がある以上観る側も相応の心構えが必要なんじゃないかと思う。

 ヴァII、誰にとっても最高の観劇体験にしたいな。

 

 

七日

 

 

 

2020.11.4追記

 件の感染症が流行る中人生のハピネスを届けてくれる公式に協力できることはなんだろう?という姿勢でありたい。

 県をまたいで劇場まで来なくてもいろんな回を観られるよう試行錯誤してくれてる公式のために見に行くオタクもそれなりの行動を取るゾ😠(暗示)

 ド素人じゃけど考えたから参考にしてくれめんす

 

  • 体調管理はしっかりする、無理して行かない
  • いろんなところをむやみに触らない
  • 劇場内では極力ギリギリ限界まで喋らない
  • 会話は屋外でする
  • 観劇中もマスクを外さない
  • トレーディンググッズの交換は避ける
  • グッズ購入はできるだけ通販で済ませる
  • やむを得ず現地でグッズを購入する際は間隔を開けて列に並ぶ

 

 観に行くオタクも舞台を創る一人だと思ってどうかどうか最大限協力する姿勢でいてください。

 何よりもまず自分を守ることが回り回って頑張ってくださるキャストさんスタッフさん方を守ることになります。

 感染者一人も出さずに大楽まで応援すんぞ~😡